Monday, September 28, 2009

嬉野の風ン谷淳窯 

嬉野の、風の流れる山あいに、野村淳二氏の風ン谷淳窯がある。

工房入り口には花生けが下げられ実際に野の花が飾られている。

ギャラリーに並んだ暖かい表情のうつわたち。窓の向こうに登り窯が見える。

作業場にはいろんな機械類、窯、制作途中の作品が並ぶ。工房は別棟。

登り窯は6月と12月に火を入れる。窯開きには遠方からも買い出しの車が並ぶ。


嬉野の緑の茶畑の中に陶芸家野村淳二氏の工房がある。
以前、東京青山にあるギャラリー酉福(ゆうふく)で野村氏の
個展を開催されたとき、店主の青山さんが

「いいんですよねえ、音楽が流れているんです、工房に。
話を伺っていると時が経つのを忘れます」

とおっしゃっていたのを思い出す。

5月の連休、ヒュース・テンの仲間は野村先生の、窯の具合が
どうも良くない、という一言で嬉野を目指す。窯の具合を
見るのはもちろんだが、お会いしていろいろおしゃべりさせて
いただくのが何より楽しみだ。

ヒュース・テンはお金がないのでそれぞれ自費で行きは
新幹線で福岡、電車とバスを乗り継ぎ、帰りは長崎からの
航空券を買う。

行楽の人にまじって、仕事にかこつけた私たちもはるばる九州に。
あの緑に囲まれた風のそよぐ工房とご自宅を訪れて
泊めていただく、と思うと心が弾む。

連休で思い立ってすぐの旅なので福岡まではかろうじて
早朝の新幹線がとれたが、福岡からは列車はどれもいっぱい。
しかも車を借りようにもレンタカーは空きがない。
ようやくの思いでバスを乗り継ぎ、
嬉野のバス停までは奥様が迎えに来てくださる。


窯自体はよくあることだが、不具合の症状を確認できない。
それで原因となりそうな部分の見当をつけて修理。すぐに
空だきをして温度の上がりを確認する。

早めに切り上げてあとは先生に菊練りを実地に教えていただく。
たった一時間やそこらで教えて欲しいなどという無謀な要求を
快く受けて、お弟子さんに用意してもらった7、8キロの粘土で
一人ずつ手取り足取り教えていただく。

毎日30分でも練習して身体のリズムを覚えるとよいとアドバイス
いただく。夜は先生自ら用意してくださった、この季節限定という
ムツゴロウ魚料理と地酒で夜更けまで語り合う。

何故ここまで厚かましく出来るのか、と私も自問自答しながら、
それでも居心地の良い、話の楽しい、為になる、学ぶことの多い
こんな機会はとても逃すことができないのです、と言うしかない。

野村先生はヒュース・テンのごく初期の頃からのお客様だ。
わからないことはなんでも教えていただける。困ったことは
すぐに相談する。うれしいことがあると声を聞きたくなる。
苦しいときにも、先生ならどうされるだろう、と考える。



さて連休も終わり翌日は雨。まる二日間、仕事のじゃまをした
うえに食べて飲んで空港まで送っていただき
すっかり親戚気分で帰路につきました。

風ン谷淳窯の登り窯、作業場、使い安い器たちの並んだギャラリー、
クラシック音楽の流れる暖かい仕事場の雰囲気をお届けします。
そして最後にもちろん少し照れた表情の野村先生を。

Tuesday, May 12, 2009

鈴木堅大郎さんのこと



4月初め、鈴木堅大郎 遺作展というお知らせをいただいた。

「陶工房 りんごの木」を主宰されていた鈴木さんは
ヒューステンの古くからのお客様だ。
一年前に亡くなって遺作展が開かれるという。

奥様からのハガキには、
 「いろいろお世話になりました。陶芸で十分楽しませて
 いただいたと思っております」
と記されていた。

1997年からのやりとりが残っているから実際には15,6年も前から
おつきあいさせていただいていたと思う。商品についてご質問
いただいたり、使っての感想をいただいたりした。

お会いしたことはなかったが、何年か前のお便りに
 「次々と病気を背負い込み、
 ついには胃がんで胃の三分の二を切除して」
とあり気になっていた。

それでも
 「病床で新しい作品の構想を練り、気分のいい日には制作し、、」
とあり、またあるときは
 「ここ2、3年、死んでも生きても天に任せるしかないと、
 妙に開き直った気分でまたまた作品を作り続けています」
とも書かれ、いつも作ることを楽しんでおられた。

また写真にある織部のお皿をいただいたこともある。電話で
お礼を申し上げたら、
「どうやって模様を作ったか不思議でしょう。他の人は
思いつかないような発想なんですよ」と自慢していらした。

こちらからのご挨拶に対して
 「、、、心ににしみてありがたく感じました。心身が弱って
 いますと生きている実感が強く、森羅万象に感じることが
 多くなりがちです。自ら心を励ましから元気を出して、
 体調のよい日は制作で遊んでいます」
とお便りをいただいた。

何年か前のお便りにはガンで5回の手術をうけられたこと、
 「Amacoの絵の具を楽しく使っています。生きてるって
 いいですね。、、、」とあった。

いつもおりおりのお便りにはこちらが励まされ、考えさせられ
どうぞお元気で制作を続けられますように、と思わず祈る
気持ちにさせられた。

「りんごの木」のレターヘッドには
たとえ明日、世界に破滅が訪れようと、今日、りんごの木を
植えよう」と本からの言葉が引用されている。その言葉通りに
生きられた。

船橋市主催の「親と子で縄文土器をつくる会」の講師をされた
時の写真がある。子供たちに囲まれ、お元気そうで生き生きと
楽しげに微笑んでいる「白い服のヒゲ男」が鈴木さんだ。

いつも前向きでひたすら陶芸を愛したすてきな方が一人
亡くなった。天国で織部のお皿を作っておられるだろうか。

「生きてるっていいですね」という言葉をかみしめている。

N

Thursday, February 12, 2009

海外で購入した陶芸機材

海外で購入した陶芸用の電気機材を帰国時に持ち帰って使用
できるだろうか、という相談をよく受ける。

答えは一般的でしかないがその電気仕様によっても設置場所
の電力供給状況によっても異なる。
例えば電気窯であれば115Vか208Vか220Vか、または240Vか
によって違うし、エレメントが新しいか劣化しているかにもよる。

電気窯は日本で100V電源か200Vか、単相か三相か、という
契約条件によっても異なる。どちらにしてもそのままでは
温度が上がりきらず、自動焼成装置の窯であればエラー表示が
出る場合が多い。もちろん素焼きの800度前後であれば、
焼成できる。または低温本焼きであれば焼き方によって
可能な場合もあるが、通常の本焼温度を達成することは難しい。

素焼き専門とか低温釉薬を使う、またエレメントが
新しいかある程度消耗しているか、どんな焼成を目的としているか、
などによって可能の場合もある、やはり相談していただくのが
安全だろう。

ヒュース・テンでは日本での電源に則した仕様に設計して
輸入している。メンテなどに関してはどこの窯でも修理を受けているし、
こちらの技術はどんな故障でもほとんど対応できる。

帰国の前に連絡をいただいて相談にのることも多い。
例えば駐在などで引っ越し費用も会社から出る場合は他の家財と
一緒に持ち帰れば良いけれど、個々に送るのであれば
その送料とこちらでの改造費がかかる場合トータルでどう
することがベストか考えなくてはならない。どちらにしても
仕様によって使う目的によっていろいろアドバイスさせて
いただくことが可能だ。

反対に海外で使いたいがヒュース・テンで購入して持って行きたい
という相談もある。ベトナムやヨーロッパ、中国で使用するため
とか海外の青年協力隊で持って行きたい、など、
その国の電源事情に則した仕様に設計して
輸入して現地に送り届けることもある。

現地で直接購入することをお勧めするが、現地の事情が
よくわからないとか、購入の相談や使用状況などヒュース・テンで
買っていろいろ聞く方が良いとか思われるようだ。

どうぞ皆様どんなことでも買う前に、売る前に、ご相談ください。

Thursday, October 16, 2008

コミュニティーセンター ライデン  オープン!

Community Center
LAYDEN

コミュニティーセンター ライデン

hus-10のお客様で、イスラエル人のご主人と日本人の奥様のお二人が、
群馬県でコミュニティーセンターを始められます。
カフェでお食事やコーヒー、お茶、ワインを召し上がりながら、
陶器絵付けを行ったり、ESL英会話教室、フラワーアート教室を
行います。
その他、アロマセラピー、地域交流、国際交流、子育て支援、雑貨販売などの活動をスタートされます。
カフェレストラン & バーを中心に喫茶、食事処、休憩所も行っております。
お近くにお立ち寄りの際はお訪ね下さい。

2008年10月18日(土)オープン!
10月18日(土)、19日(日)11:00~22:00
オープニングパーティー開催!記念品プレゼント
無料コーヒーのテイスティング、記念品やスイーツのプレゼント、
お子様にはハロウィンペンシルやバルーンをご用意しております。

オープンイベントウィーク
10月18(土)~25日(土)無休
(オープニング記念週間無休です)

営業時間 :11:00~22:00
定休日 :日曜日 & 月曜日
TEL & FAX :0276-56-084
Mail :icc@layden.biz
住所 :群馬県太田市新田早川町350-1
ホームページ:http://www.layden.biz

Monday, September 29, 2008

青陶会 大壺展

青陶会(せいとうかい)大壷展
2008年9月26日(金)~28日(日) 9時~18時
新潟県糸魚川市青海町
青海町総合文化会館きららホール

青陶会は来年15周年を迎える陶芸会です。
メンバーは女性が多く、彼女たちが中心となって運営されています。
講師は金井正先生。厳しくも確かな指導で生徒たちから慕われています。

今回の大壷はおよそ1年かけて制作されました。
一人で制作するのではなく、青陶会みんなで協力し合い、
1メートル程の大壷を全員が完成させることができました。
展示はこの大壷の他に販売コーナーと個々の作品発表が行われました。
また、大壷の制作工程を写真で紹介したり、自分たちで展示台を作ったり、
意欲溢れる青海町の方々です。

青陶会は毎日作陶しています。
来年の15周年記念展を拝見するのが今から楽しみです。

手作りの展示台陶板作品
金井 正 先生 作